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国家の罠
2005年 10月 04日
本書は、北方領土を巡る利権疑惑で刑事告発され、留置所で交わされた検察官とのやりとりを軸として描かれている。そこでは尋問する側、される側ともに職務を超えたプロフェッショナリズムに基づく人間劇がある。しかも、事件は国内問題だけに限らず、インテリジュンスに関わる国際的な影響を帯びていることという特殊性が、一層物語をドラマにする。国益を巡る国家間の駆け引きや舞台裏、国内の権力闘争、インテリジェンスの専門家としての使命感。そして、愛国心。佐藤優という人物の卓越した能力を存分に垣間見れる傑作である。
しかし、彼の国を想う真摯な気持ちとプロフェッショナリズムには、つくづく感心させられる。そして彼のプロフェッショナリズムは、決して特殊任務に限って有用なものではなく、人として信頼されるための普遍的な価値なのだろうと思う。 その価値とは何か? ぜひ、本書を読んで考えてみてほしい。お奨めの一冊。 国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 佐藤 優 / 新潮社 ISBN : 4104752010 スコア選択:
by asahirom
| 2005-10-04 01:15
| 読書・映画
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